最初に仕掛けたのはハイネルだったと思う。
一瞬の隙を狙い、非常に嫌なラインをついてきた。
そこにむかついた俺は、あいつが嫌いそうな強引な幅寄せをしてプレッシャーをかけてやったんだよな。
だってさ、誰がどこから見ても聞き分けと姿勢と頭までいい、完璧いい子だぜ?
俺いっつも比較されっぱなしで「あぁ、ハイネルだったら○○なんだろうな」とか言われ続けてたの。
お互い、イライラしてたんだよなぁ。
そこに周回遅れの事故に巻き込まれて仲良くクラッシュして、二人で殴りあって・・。
-で、なんで俺がこうやって伸びてるわけ?
病院の白い天井の線を数えながら、記憶を整理しているとドアの外がざわざわとうるさくなり、スタンピードとSGMの監督が入ってきた。
後ろには殊勝にうなだれた、例の奴を従えて。
「すみません、このたびはご迷惑をおかけしまして。」
「いやいや、こちらこそ。お互い様なのにわざわざ申し訳ない。」
「グーデリアン君は大丈夫ですか?」
「肋骨2本にヒビが入っていますが、問題ありません。そちらはいかがですか?」
「打撲と擦過傷だけです。本当に、レースに影響のあるケガをさせてしまって・・」
「いやいや、本人はしょっちゅう落馬してますからご心配いりません。な、ジャッキー。」
「大丈夫っす。迷惑かけてすんません。」
まったくだよ。あいつ喧嘩のやり方知らないのかよ。
まさかあの細そうな腕で、あんな重いパンチが出てくるって思わないし。
もみ合いになってちょっと顎にいいパンチが入ったからって、肋骨はダメだろうよ。
って、なんだよ、趣味はボクシングって!そんなの早く言っとけよ!
「ほら、フランツ。」
「申し訳ありませんでした。」
まだ赤く腫れた頬に貼られた湿布が痛々しい姿で、頭を下げられた。
珍しく眼鏡はないんだな。あ、俺が踏んづけちまったんだっけ。
右足捻挫?ざまぁみろ。俺だって動くだけで肋骨痛いんだぜ。
少し乱れた茶色い前髪がさらさらと白い額にかかる。
一見しおらしげにふるまう姿の中に、明らかに「そんなもの、食らうほうが悪い」といった色が見えるが、監督たちは気付かない。
-うっわ、こいついい性格してやがる。
「まぁ、お互い歳も近いし、熱くなるのはわかるが。」
「プロなんだから、そこはチームのことも考えてだな。」
雁首そろえて二人の監督から、お互い溜まってた愚痴とお小言をたらふく頂戴し、さぁ帰るぞという段になってちらりとこちらを見たあいつと目があって。
あぁ、こいつも反省どころか絶対次はねじふせてやるからなって思っているのがありありで。
後ろ姿に思わずしかめっ面をした俺の頭を、うちの監督がぽかっと殴りやがった。
「ジャッキー・・・!」
「なんだよ、俺だけ?あいつも絶対反省してねぇって!」
「さっきはしおらしくしていたじゃないか?お前と違って。」
「嘘だって!」
-なんでいつもあいつはいい子で俺はヒールなわけ?あーもう、次のレース覚えとけよ!
一瞬の隙を狙い、非常に嫌なラインをついてきた。
そこにむかついた俺は、あいつが嫌いそうな強引な幅寄せをしてプレッシャーをかけてやったんだよな。
だってさ、誰がどこから見ても聞き分けと姿勢と頭までいい、完璧いい子だぜ?
俺いっつも比較されっぱなしで「あぁ、ハイネルだったら○○なんだろうな」とか言われ続けてたの。
お互い、イライラしてたんだよなぁ。
そこに周回遅れの事故に巻き込まれて仲良くクラッシュして、二人で殴りあって・・。
-で、なんで俺がこうやって伸びてるわけ?
病院の白い天井の線を数えながら、記憶を整理しているとドアの外がざわざわとうるさくなり、スタンピードとSGMの監督が入ってきた。
後ろには殊勝にうなだれた、例の奴を従えて。
「すみません、このたびはご迷惑をおかけしまして。」
「いやいや、こちらこそ。お互い様なのにわざわざ申し訳ない。」
「グーデリアン君は大丈夫ですか?」
「肋骨2本にヒビが入っていますが、問題ありません。そちらはいかがですか?」
「打撲と擦過傷だけです。本当に、レースに影響のあるケガをさせてしまって・・」
「いやいや、本人はしょっちゅう落馬してますからご心配いりません。な、ジャッキー。」
「大丈夫っす。迷惑かけてすんません。」
まったくだよ。あいつ喧嘩のやり方知らないのかよ。
まさかあの細そうな腕で、あんな重いパンチが出てくるって思わないし。
もみ合いになってちょっと顎にいいパンチが入ったからって、肋骨はダメだろうよ。
って、なんだよ、趣味はボクシングって!そんなの早く言っとけよ!
「ほら、フランツ。」
「申し訳ありませんでした。」
まだ赤く腫れた頬に貼られた湿布が痛々しい姿で、頭を下げられた。
珍しく眼鏡はないんだな。あ、俺が踏んづけちまったんだっけ。
右足捻挫?ざまぁみろ。俺だって動くだけで肋骨痛いんだぜ。
少し乱れた茶色い前髪がさらさらと白い額にかかる。
一見しおらしげにふるまう姿の中に、明らかに「そんなもの、食らうほうが悪い」といった色が見えるが、監督たちは気付かない。
-うっわ、こいついい性格してやがる。
「まぁ、お互い歳も近いし、熱くなるのはわかるが。」
「プロなんだから、そこはチームのことも考えてだな。」
雁首そろえて二人の監督から、お互い溜まってた愚痴とお小言をたらふく頂戴し、さぁ帰るぞという段になってちらりとこちらを見たあいつと目があって。
あぁ、こいつも反省どころか絶対次はねじふせてやるからなって思っているのがありありで。
後ろ姿に思わずしかめっ面をした俺の頭を、うちの監督がぽかっと殴りやがった。
「ジャッキー・・・!」
「なんだよ、俺だけ?あいつも絶対反省してねぇって!」
「さっきはしおらしくしていたじゃないか?お前と違って。」
「嘘だって!」
-なんでいつもあいつはいい子で俺はヒールなわけ?あーもう、次のレース覚えとけよ!
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